楽天モバイルからIIJmioへ乗り換えする方法【格安SIM活用】

楽天モバイルからIIJmioへ乗り換えする方法【格安SIM活用】

楽天回線は対応していないエリアもある

 

携帯電話各社で値下げや新プランの発表が相次ぐ中、楽天モバイルからは新料金プランRakuten UN-LIMIT VI(ラクテンアンリミット シックス)が提供開始されました。

 

今まで楽天モバイルではauやドコモの回線を借りて提供していたのですが、楽天が自社で用意した楽天回線での通信を提供するもので、1GBまでは無料、データ通信料が無制限など、お得なプランとなっています。

 

楽天モバイルの従来プランを利用していた人にとっては、新料金プランは魅力的ですが、楽天回線はまだ地方などは対応しているエリアがないところもあります。エリアに対応していない場合はパートナー回線(au)の回線に切り替えて利用できるのですが、iPhoneのモデル(iPhone 12 Pro、 iPhone 12 Pro Max、iPhone 12、iPhone 12 miniを除く)では、楽天回線エリアとパートナー回線エリアのネットワークエリア の間で回線の接続先を自動的に切り替えることはできず、手動で切り替える必要があります。

 

そこでこれを機に、楽天モバイルからIIJmioへ格安SIMの乗り換えを行うことに。今回はIIJmioモバイルサービスの音声通話機能付きSIMカードの申し込みから設定方法までをお伝えしたいと思います。

 

IIJmioとは

 

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は大手企業や官公庁を中心に、インターネット接続回線の提供やシステムインテグレーション、セキュリティ、ホスティングなどのサービス提供を行う企業です。

 

そんなIIJが提供する個人向けインターネットサービスがIIJmioです。2020年9月末時点では国内のMVNO市場においてIIJのモバイルサービスSIMカードの契約数はシェアNo.1と高い実績を誇ります。(MM総研 国内MVNO市場規模の推移(2020年9月末より))

 

IIJmioは自由度が高い

 

IIJmioは使いたい機能に応じて「SIMの機能」と「データ量」を組み合わせることができ、回線もドコモ網・au網から選択することが可能です。またデータ量は余った分を翌月に繰り越すことができたり、家族で利用している場合はシェアすることも可能(データシェアは2021年6月以降提供予定)で、利用者にとって自由度が高いのが特長です。

 

新型コロナウィルスの感染拡大により、在宅勤務が進んだことで、家でスマートフォンを使うときはWi-Fiを利用する人も多いのではないでしょうか。そのため携帯電話のデータ容量をあまり使わなくなった人もいるでしょう。このような生活スタイルの変化に応じて、自分に最適な容量プランを選べるのもメリットです。

 

2021年4月から提供開始された「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」では音声SIMが2GB月々858円からと、かなり低コストで利用することができます。これまで音声SIMは3GBで1600円~といった価格帯が大半でしたが、IIJmioでは4GBで1,078円と従来の価格よりもお得に利用できるようになります。

 

生活様式の変化にともない、家計を見直そうとしている人にとっては、こうした低価格プランは携帯電話料金の見直しとなり、大幅な節約につながるのではないでしょうか。

 

IIJmioの音声SIMカードの申込から開通まで

 

1.IIJmioで利用できる端末かどうかを確認する


まず申し込む前に、利用しているスマートフォンがIIJmioで使えるのかどうかを確認します。基本的にNTTドコモのスマホ、au/ソフトバンクの一部のスマホ、SIMフリーのスマホは利用が可能です。動作確認済みの端末についても掲載しているので確認するとよいでしょう。

(参考サイト)
動作確認端末

 

2.MNP予約番号を取得する


今使っている電話番号を乗り換え後も利用する場合は、申し込みを行う前に契約中の携帯電話会社でMNPの予約申込を行い、「MNP予約番号」を取得する必要があります。MNP予約番号の有効期限は予約番号発行日を含め15日間です。IIJmioに申し込む際に、MNP予約番号の有効期間が7日以上残っている必要があるので注意しましょう。

(参考サイト)
他社から乗り換え(MNP転入)

 

楽天モバイルの場合はメンバーステーションのサイトから24時間MNP予約番号の発行・確認ができました。MNP予約番号の発行は10時までに申請完了の場合は当日の12時頃発行、10時以降に申請完了の場合は翌日の12時頃発行されます。

 

3.申込に必要な本人確認書類を準備しておく


音声通話機能付きSIMカードを申し込む場合は、本人確認手続きが必要で、対象となる本人確認書類の画像アップロードを行います。そのため事前に本人確認書類をスマートフォンや携帯電話、デジタルカメラで撮影しおきましょう。アップロードする画像はJPEG形式です。

(参考サイト)
本人確認手続きについて

 

4.キャリア以外のメールアドレスを準備する


ドコモなどのキャリアからIIJmioに切り替える場合、「@docomo.ne.jp」などのキャリアのメールアドレスは使えなくなるので、GmailやYahoo!メールなどのメールアドレスを準備しておきましょう。

 

5.クレジットカード情報を準備する


IIJmioの支払いは契約者本人名義のクレジットカードが必要です。申し込む際にカード情報を入力するので申し込む際に準備しておきます。

 

6.プランを申し込む


上記の準備ができたらIIJmioのサイトからプランを申し込みます。プランの申し込みが完了すると、登録したメールアドレス宛に申込完了のメールが届きます。メールには本人確認手続きを進めるとの内容があり、本人確認結果が別途メールで連絡されます。実際には申込完了の翌日には本人確認完了の連絡がきました。

 

本人確認完了から最短3~4日程度でSIMカードが届くとのことで、実際には6日後に届きました。ちょうどキャンペーンを実施していたため、申し込みが集中しており、発送が遅れたようです。MNP予約番号には有効期限があるので余裕をもって申し込むことが大切です。

 

7.開通手続きを行う


申し込んだSIMカードが届いたら、まずMNP(ナンバーポータビリティ) の手続きをしていきます。IIJmioオンデマンド開通センターに電話かけて、開通手続きを行います。

 

同梱された設定手順書は手続きの順番が分かりづらく、先に旧SIMカードを抜いて、新SIMカードを端末に入れて設定を進めてしまった場合、電話ができません。この点、注意が必要です。

 

開通手続きが完了してから10分程度で以前の利用回線が使用できなくなり、届いた新しいSIMカードが開通されます。実際、開通後はメールアドレスにMNP転入手続き完了のお知らせが届き、利用・課金開始日が連絡されました。

(参考サイト)
音声通話機能付きSIM(みおふぉん)にMNP転入を申し込み、SIMカードが届きました。利用を開始するためにはどうすればいいですか?

 

8.端末へSIMカードをセットする


スマートフォンの電源を切り、旧SIMカードを抜き、新SIMカードを装着します。

 

9.APN設定を行う


APN設定とは通信サービスを利用するために必要な設定です。SIMカードは端末の設定画面でAPNという接続情報を入力することで、通信サービスが利用できるようになります。

 

スマートフォンのOSがAndroidかiOSかで設定方法がかわりますので、同梱の設定手順書に従って設定を進めましょう。

(参考サイト)
Androidの場合
iOS(iPhone等)の場合

 

iOSの場合はIIJmioの公式アプリ「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」から設定ができるのですが、アプリをダウンロードしなければならないのでiPhoneをWi-Fiに接続する必要がありますので注意してください。もしWi-Fiに接続できない場合は、開通手続きの前に事前にダウンロードしておくとよいでしょう。

 

10.テストを行う


設定が完了したら実際に通信が利用できるかメールの送受信やホームページの参照などインターネットに接続できるか、通話はできるかなど、テストしてみましょう。うまくいけば設定は完了です。

いかがでしょうか。手順に従って進めば、申込から開通までは簡単に自分で行うことができます。

 

データ利用料を確認するには

 

なお、利用開始後の日々のデータ利用量を確認するには公式アプリ「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」を利用します。アプリでは任意のタイミングでSIMカードの高速/低速通信を切り替えを行ったり、データ残量の確認等ができます。

(参考サイト)
IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)の使い方を教えてください。

 

コロナにより在宅時間が増えた今、ライフスタイルの変化により携帯電話の通信料を見直す良い機会です。格安SIMは自分で手続きを行いますが、それほど難しいものではないのでぜひ参考になれば幸いです。




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